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下肢静脈瘤治療センター

下肢静脈瘤治療センターとは

下肢静脈には筋肉の中を走る「深部静脈」と皮膚と筋肉の間を走る「表在静脈」があり、静脈瘤ができるのは皮膚に近い伏在静脈と呼ばれる表在静脈です。下肢の静脈には血液が重力によって足先へ逆流しないように弁がついていますが、それらの弁が壊れると血液の逆流が起こり、うっ血が生じて血管の拡張や蛇行することによりコブができます。これが下肢静脈瘤です。
40歳以上の女性の10%に発生するといわれるほど女性に多いために、今までは美容上の問題として考えられる傾向がありましたが、静脈瘤による下肢のだるさ、つりやすさ、皮膚が変色する、傷が治らないなど深刻な症状で悩む方がたくさんいます。また、女性だけではなく男性の患者さまも多くなっています。
当院の下肢静脈瘤治療センターではそのような下肢静脈瘤に悩む患者さまに質の高い治療を行います。

こんな症状があったら、下肢静脈瘤かもしれません!
  • 足の静脈がコブ状になり、だるい・重い・疲れる・ほてる
  • 歩行時もしくは就寝中に、こむら返り(足がつる)を起こすことがある
  • かゆみ・皮膚硬結・皮膚炎や湿疹がある
  • 皮膚が黒くなる・潰瘍ができている
下肢静脈瘤が発生しやすい方の特徴
  • 女性に多く見られます
  • 加齢と共に静脈瘤発生の頻度が増加します
  • 親族に静脈瘤がある場合に発生頻度が高くなります
  • 美容師、調理師などの長時間立つ仕事に従事されている方に多くみられます
  • 妊娠・出産をきっかけに発生しやすくなっています
治療方法
  • 静脈血管内レーザー治療術(最新治療)
  • 静脈に光ファイバーというレーザー光を通す細い管を入れ、その先端からレーザー光を照射して、発生した熱により静脈を内側から閉じるという治療(血管内レーザー治療といいます)です。

レーザー治療の長所

身体に与えるダメージが極めて少ない
日帰り手術が可能で、その日に帰宅することができる
手術部位にはほとんど傷跡が残らず目立たない

レーザー手術の流れ(保険治療)
初診日

静脈瘤について診察及び検査を行います。手術が必要と判断されれば、術前検査へと進みます。超音波検査、心電図検査、脈波検査及び採血検査などを行い、手術日を決めます。

手術当日

来院後手術の準備を行います(約20分)。手術室へは歩行で入室していただきます。手術は局所麻酔で、意識がある状態でお話しながら行います。ご希望の方は、手術中寝た状態で行うことも可能です。手術は約30分から1時間で行えます。術後は、そのままご帰宅いただきます。シャワーは翌日から可能です。

手術1週間後

基本的には傷が無いので、1週間後の受診となります。超音波検査などで、血管が閉塞していることを確認します。

その後

術後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月で診察させていただきます。

レーザー治療についてよくある質問

Q1.レーザー治療の対象となる方は?
ELVeSレーザーによる治療が適応となるのは、大伏在静脈または小伏在静脈の弁がこわれて逆流がある場合です。超音波診断装置(静脈エコー)等にて逆流状態を検査し、さらに症状等を加味したうえで医師により判断されます。

Q2.レーザー治療を受けられないケースは?
治療する太ももの静脈が極度に曲がりくねっている方や皮膚に近い方。深部静脈血栓症の既往がある方や血液凝固異常の方。その他医師により適当ではないと判断された方。

Q3.保険診療は受けられますか?
はい。ELVeSレーザーによる下肢静脈瘤治療は平成23年1月より健康保険による診療が認められています。

Q4.治療時間は?
治療時間は片足約30分程度です。麻酔方法により異なりますが、治療後数時間で帰宅することも可能で、日常生活に差し支えはありません。手術後数日間は治療部位に治療用弾性ストッキングの着用が必要です。

Q5.手術後の傷跡は?
傷跡は光ファイバーを入れる部分のみです。 細い針で静脈を刺す方法と数ミリ切開する方法がありますが、いずれも1か所です。 傷跡は殆ど残りません。

Q6.レーザー治療は危なくないですか?
安全性に関しては日本国内で行われた臨床治験で確認されており、海外では入院設備のないクリニックでも一般的に行われています。治療の方法は手術というより放射線科等で行うようなカテーテル治療に近いものです。下肢静脈瘤の治療経験豊富な医師がこの治療を行います。

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