平成29年度 葛城病院 病院指標

平成２９年４月１日から平成３０年３月３１日までに退院された患者さまを対象とした年代別の件数です。
当院の退院患者を１０歳刻みの年齢階級別によると、７０歳代が約２６％と最も多く、特に７０歳～８９歳は全体の約５０％を占め、突出して多いことが分かります。

平成２９年４月１日から平成３０年３月３１日に入院加療したがん患者さまのうち、初発の5大癌（胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌）について病期分類別の延べ患者数を集計したものです。
胃癌、大腸癌以外の患者さまの件数は、初発のステージごと、再発の件数が１０未満であったため、－（ハイフン）を表示しています。
当院では、大腸癌の件数が最も多く、次いで胃癌となっております。
外科的に切除した後の化学療法や定期的な内視鏡検査なども行っており、総合的な治療を行うことができます。

成人の肺炎患者さまについて重症度別（A-DROPシステム）に平均在院日数、平均年齢を集計したものです。
超重症、不明の患者さまの件数は１０未満であったため、－（ハイフン）を表示しています。
早期に適切な治療を行うため重症度を分類し、軽症であれば基本的には外来で治療しますが、基礎疾患（高齢者、糖尿病、悪性腫瘍など）のある方などで免疫が低下されている方や、合併症のリスクがある方は入院で経過をみます。
年齢が高くなるほど重症度が高くなり、在院日数が伸びています。

当院では、脳梗塞の患者さまに対して発症直後では脳血栓溶解療法（ｔ－ＰＡ）が適応になる場合もあり、他に抗凝固療法・抗血小板療法・脳保護法・抗脳浮腫療法など必要に応じて併用しており、早期診断、治療、及び早期リハビリテーションを行うことで発症後ＡＤＬ（日常生活動作）低下の抑制、在院日数の軽減に努めています。
当院では脳神経外科の医師が２４時間常駐しており、積極的に救急患者の受け入れを行っています。

定義：播種性血管内凝固（MDC6：130100）、敗血症（MDC6：180010）、その他の真菌感染症（MDC6：180035）、手術・処置後等の合併症（MDC6：180040）、について、入院契機病名（MDC6）の同一性の有無を区別して症例数と発生率を表示しています。
入院中に発症した患者さまよりも、この治療が目的で入院した方が多いのが分かります。
当院では、手術や処置などを行う際、合併症等については細心の注意を払い施行するよう努めています。人工関節の脱臼や手術後の感染、ポリープ切除後の出血などがこの分類に該当します。発生の可能性が高いと考えられる合併症については、事前に可能な限り患者さまへ適切な形で説明を行っており、手術や処置の施行に納得し同意を頂くよう努めております。